お城通信第20号 | 市と連携し天守木造を加速します
【お城通信vol.20】市と連携し天守木造を加速します
小田原市では、「史跡小田原城跡保存活用計画」を文化庁と歩調を合わせ策定しています。4月時点では、まだその概要版(案)が市のHPに掲出されている段階ですが、本編はまもなく公表される予定です。計画書の中には、大外郭からすべての小田原城跡に関して、保存と活用についての基本的な考え方が盛り込まれます。そして本編には、私たちの会が実名入りで登場します。
史跡小田原城跡保存活用計画

国指定史跡である小田原城の姿を少しでも現状変更していくためには、何事も文化庁の同意の下に、市の公式な計画に位置づけることが必須であると痛感してきました。当会として、これまでの数年間、小田原市との対話、協議を丁寧に行ってまいりました。非公式ながらも天守木造復原の可能性を検証する目的の会合を何度も持たせていただきました。そして、今回「史跡小田原城跡保存活用計画」において、天守の復元について“NPOみんなでお城をつくる会と協働していく”と明記していただけました。
「史跡小田原城跡保存活用計画」の内容は、文化庁の同意の下に策定され、今後の市のお城を中心としたまちづくりの基本方針となる重要なものです。その中に私達NPOの参画が公となったわけです。
現在、私たちは会費や寄付収入の中から研究費を捻出して、天守模型の解析などを行っております。次の段階として、公の研究機関による本格的な研究検証と木造復原計画の策定が成されるように地道な活動を一歩一歩積み重ねていくことが肝要と思っています。しかしながら、具現化への速度は確実に向上し始めております。ご期待ください。