お城通信第1号 | 情報発信に力を入れ「削ろう会」成功を

【お城通信vol.1】情報発信に力を入れ「削ろう会」成功を

わたしたち「NPO法人みんなでお城をつくる会」が、創立総会を催してから2014年2月ではや1年が経ちます。「小田原城」という、全国的にもその姿を知られたまちのシンボルを、小田原の技と自然と人の縁を生かして、市民の力で「本物に再生していきたい」という思いで、この活動が始まりました。

理事長 鈴木博晶

小田原は、歴史もあり、森・海・川という豊かな自然にも恵まれた土地です。このまちに住み暮らすわたしたちが、その価値の象徴となる「木造の小田原城」という夢の実現に向けて1歩を踏み出したばかりです。大きな夢を実現するために動き出したわたくしたちですが、この1年は、参加してくださる 会員の力を生かすために必要な事務局体制を整えるなど、組織づくりに力を注いでまいりました。正会員、賛助会員はまだまだ多くはありませんが、着実に入会者をお迎えしております。 

2年目となる2014年は、次の4点に重点を置いて活動を展開していきます。すなわち、最初に、構造図に匹敵するであろう天守閣模型の研究に成果を得ること。第2に、多くの方々と小田原とお城の歴史を学ぶこと、第3に寄付の体制を整えること、第4に天守の森づくりを進めることに、力を入れて参ります。

会として最も大きなイベントは、11月に開催が予定されている「全国削ろう会小田原大会」です。「削ろう会」とは、極限まで薄いかんな屑を出すことを中心に、手道具や伝統技術の可能性を追求する会 です。この大会が開催されることで、建築技術伝承のため、伝統的木工法の技術を担う人材を育成する「職人学校」の充実に弾みがかかります。そして、江戸・名古屋・駿府など、天守木造再建を目指す地方の方々とも連帯を密にして、大きなうねりを起こします。

一方、実践の報告・計画の構想も、まだまだうまく小田原の市民の みなさんに発信できていないことを自覚し、情報発信に大いに心を配って参ります。今年・2014年は、干支の「午」(うま)にちなみ、「みんなでお城をつくる会」が本格的に走り始める年にいたしたく存じます。

2014年3月から 小田原城ゆかりのツアーが始まります!

小田原城ゆかりの場所を訪ねるツアーは、歴史や生物、民俗学に詳しい本会理事でもある田代道彌先生の案内で小田原に限らず遠く浜松や甲府、東京にも出かけます。田代先生の案内は歴史の糸をつむぐように地名の由来からその当時の人たちの暮らし方までがタイムスリップしたかのように楽しく見えて来て想像が膨らみます。大人に限らず中、高生からでも大丈夫です。しかし、何と言っても小田原城の総構を見て聞いて歩くと、中世城郭の面白さにはまること間違いありません。戦国時代最大級の小田原城大外郭だいがいかく(総構そうがまえ)から石積みの近世城郭まで、小田原城は見ごたえたっぷりのお城です。同時に北条前後のつながりを知ることで歴史が立体的に見えてきます。是非ツアーに参加してみてください。百聞は一見にしかず!